スキッパーキサムは楽しんでくれるのだろうか?
木の素材の知育玩具はあまりなく、珍しいのと何となく安全だろうと思って求めたのだけれど、ふと思ってしまいサムを見た。
当のサムはすでに遊ぶものモノだと認識してるらしく、手に持っている箱から出てくるだろう何かを今か今かと目をキラキラさせテンション上げて待っている。
いつものオモチャならば、そのまま取り出して一緒に遊び始めるだけなのだが、今回は準備が必要なので、すぐには遊べない。
ハイド・アンド・シークは今までも遊んでいて、「探す」という行為はサムは好きみたいなので問題は無い。
ただ、今までと違う探し方、むしろ探すというものではなく、隠された場所がわかっていて、隠しているものをどう取り除くかというもの。
隠されたものはトリーツ。隠しているものはペグ。探し出せばトリーツが得られるという知育玩具。
台座に円柱形のペグがきっちり収まる穴があり、置いてしまうとただペグが立っているだけに見える。
ペグの中にあるトリーツを得るためには、覆っているペグをどかさなければならない。「咥えて」移動させる動作が必要となる。
Level1なので、そう難しくないらしいが、クリアできたり、できなかったりすることは、性質、性格によってかなり異なるらしい。
頭がいいとされているワンコがギブアップしたり、イライラして怒ったり、放棄してしまうワンコもいるようなので、たかがオモチャされどオモチャ。好き嫌い合う合わないもあるが、何をすべきかを「自分で考え」、「行動する」が鍵になるそうだ。
まだ何もしていないのに、ついつい変なことを考えたり、使用説明どうしようとか要らぬことを心配してしまうのだが、そんな事を考えているのがどうでもいいことだと興味深々楽しそうに何が始まるのか「待っている」サムが目に入った。
ごめんごめん。早く遊ぼうね。実践あるのみ!
セッティングをし始めるとサムはとても楽しそうに期待のこもったキラキラした眼差しで見ている。ねえまだなの?と言っているように、目を合わせる。
スキッパーキは本当に好奇心が強い。初めてのものへの関心は強く、それが一緒に遊ぶものであればテンションが上がる。
サムは一緒に遊ぶのが大好き。何処のワンコもそうなのだと思うが、サムはちゃんとしたおもちゃでなくても一緒に遊ぶのであれば何でもいいぐらいだ。
今までのおもちゃとはまた違う新しいおもちゃ
サムは気に入ってくれるだろうかという気持ちよりも、サムは果たしてこの知育玩具をきちんと把握してできるのだろうかとこの時まで思っていた。
実際セッテイングしていて思ったのはペグの大きさは、超小型犬では咥えることはできないしっかりした作りと大きさ重さもある。そしてペグとペグの間隔は絶妙。決して広くはなく微妙な間隔で配置されている。よく考えて作られている。知育玩具について色々と感心して納得して自己完結してしまったのだが、サムには目の前のものが、何なのか、どういったものなのか何一つ教えていないというのに、準備ができた嬉しさで、ついGOの合図を出してしまった。
GOの合図が出た途端サムは迷わず行動をとった。
そして想定外のスキッパーキサムの動作に見惚れてしまった。
ペグを優しくやさしく咥えて、大切なもののように何もない所に移動させて静かにはなし置いていく。
その一連の動作が得も言われぬ所作。ともかく丁寧で優しい。
サムは優しい性格だとは思っていた。大人しく、物分りのいいスキッパーキ。それを改めて知らされることになり、嬉しくなる。
目の前のスキッパーキの所作に惹きつけられる。
想像していなかった丁寧さで、大事なものを扱うようにゆっくりと持ち上げ、静かに置いていく。
優しく置かれたペグは、ゲームの続きをするサムは気にならないようで、次のペグに取り掛かる。
楽しそうに次々とペグを咥えて動かしトリーツを取り出している。
案ずるより産むが易し。全く心配する必要などなかった。スキッパーキのポテンシャル流石だ。
結局楽しくゲームをすることができたので成功!
だが、運動をしたときと同じようなエネルギー消費、疲れがサムにあったのかどうか定かではなく、ゲームをする前も後も特になにか変わった感じは見られず、散歩も食事も寝ることも普段と同じようだった。
最も見た目はいつも変わらないから、きっと睡眠の質が違ったり、疲れを感じているのかもしれない。
一緒に遊べるというのは本当に楽しい。そして、サムにとっても「トリーツ」という「おまけ」つきはちょっとしたサプライズで喜んでもらえているのかと思ったりする。なので、早くも次の知育玩具を何にしようかと考え初めている。