宿に着くまで

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宿に着くまで

久し振りにスキッパーキと初めてのお宿を訪れることにした。

居心地の良いところを見つけたり、とても魅力がある所を見つけたりすると、全ていい方向に捉えるので、その高いテンションのまま、またここにきたいなと思いはじめ、次はいつにしようなどとプランを立てはじめてしまい、実際予約を入れて訪れてしまう。


気に入っているというのはポジティブ思考になっている訳で何度行っても楽しくて仕方ないし、おそらく宿との相性が良いという事なのだろうと思う。


ただ、どうしても回数を重ねると、新鮮さは褪せてしまい新しい発見は少なくなる。

良い印象が普通となってしまうため、最初に感じた感動をうけることはなくなる。その分知っているという記憶と経験値が上がっている分、安心と何をするのか計画も立てやすいのでついつい訪れてしまっていたのだけれど、訪れたことのない宿への興味は常にあったので、宿探しはしており、日頃調べている宿情報の中からドッグランは広くないけれど、スキッパーキサムと一緒に入れる温泉宿があり、今回訪れる宿はHPやその他の情報を見る限り、素敵な所ではないのかと思えたので訪れてみたいと思った。


何よりも、今までこだわっていた広いドッグランではなく、「一緒に入れる温泉」にとても惹かれてしまった。
サムと一緒に温泉に入るのは久しぶりで、今度こそサムと肩を並べて?温泉に入ることができるかもしれないという期待もあった。

始めていく場所だと分かるのか、サムは食い入るように立ち上がり窓の外をウォッチしている。


気が付かないはずなのに、普通に寝てたり、休んでいたら外の風景が変わったこともどこに居るかさえ分からないはずなのに、絶対と言っていいほど初めての所に来ると、スキッパーキは立ち上がって見逃すまいと思うほど、食い入るように見ている。

本当にこの道なのだろうかとナビを見た。


ナビのルート案内で示す道は確かに目の前の道のようだ。だが、目の前の道は舗装されている道路ではなく、道といえば言えなくもない一体いつから手入れされていないのだろう有様の石だらけ。ゴロゴロしたどかすのにも苦労しそうな大きな石があるかと思えば、水たまりもあちこちあるのがみえる。


車は絶対すれ違うことができない程の狭い。どう見ても使われていない道の残骸にしかみえない。


かなり不安だけれど、この先少し行けばきちんとした道になるのかもしれないと気持ちを奮い立たせナビを信じ慎重に進むも、目の前に道幅いっぱいにできている大きな水たまりに頭を抱えた。


通らねば進めないのだが、泥水であるにも関わらず、頭が見える石などの障害物から明らかに嵌ったらかなり拙いことになるであろうことが容易に想像出来たので、進むのは現実的に厳しいと判断し、慎重にバックで戻り別の道をナビに頼らず探した。


大きな道路以外ではナビが示すルート案内に疑問を持つこともある。確かに地図上は最短であり、道路として登録されて入るだろうけれど、これはないだろうと思うルートが表示される事がたまにある。その道のコンディションまでは把握していないから仕方ない事なのだが、今回は地図とリアルでの違いを思い知らされた感じだった。


ルート案内ではなく地図を見ながら、周りを確認しながら目的地への道を探す。舗装された道路を走っていると先程は見当たらなかった宿の看板もあり、今走っている道がちゃんとした宿までの道なのかと、若干ルート案内を恨めしく思ってしまった。まさしく紆余曲折でようやく辿り着くことができた宿は、脇道の突き当りの奥まった場所にあった。


後で聞いたが、同じように道に迷う人が多いらしい。ルート案内で表示された道は殆ど車は通らないらしく使われていない道だということだった。


裏道なのかとも思っていたのだが、使われていない道だとは一寸残念な感じだ。
そしてその情報は是非ホームページでアナウンスしてほしい。迷うことのないように。

車から降りて見えるお宿は和風旅館かと思うような佇まいだった。格子戸のような玄関を開けると、中は外見と違う洋風で、吹き抜けの開放的な空間が目に入った。見渡せば予想外のサンルームというのか植物園の温室にいるようなガラス張りのダイニングルームにテンションが上りワクワクする。


靴を履き替えチェックインの際に貸し切り温泉の予約もし、サムと一緒に温泉に入れるのだと実感したり、初めてのところは全てが新鮮楽しくて仕方ない。

部屋に案内頂いて直ぐにお茶と有名和菓子屋さんのお饅頭の「お着き菓子」を持ってきて頂いた。


お付き菓子を頂くのは久しいなと思っていると、サムにもとても可愛らしい手作りのお着き菓子を用意頂いていた。お菓子頂いてもサムが食べるかどうかわからないなと思いサムをみると、予想外にサムが興味を示して女将さんの傍にいる。そして、な、な、なんとぉお女将さんがおやつを取り出し、サムが、初対面の方から初めての食べ物を口にしている。


食べちゃった。初めての場所で初めてのオヤツを初対面の人から・・・


食べたの?良かったねってサム、それって食べ物に対してもの凄く慎重な貴方の取る行動?と、内心もの凄く裏切られた感じで、とても残念ですよ。


スキッパーキ随分と変わったね。しかも唐突に・・・

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