サムとグレートピレニーズ

サムとグレートピレネーズ

スキッパーキサムに興味を持ってくれる大型犬はあまりいない。

ドッグランで一緒になっても遊ぶ事は殆どない。
体の大きさは言うに及ばず足の長さと力溢れる走りに差がでる。相手にならないのは一目瞭然の事実。

そして大型犬同士のじゃれ合いは小型犬のそれと迫力が違う。体重を掛けられればスキッパーキは押しつぶされてしまうのではないのかと危惧するぐらいの重量感がぶつかり合う。


スキッパーキサムはその体格差を物ともせずアプローチをすることがある。

一緒に混ざりたいのだろう遊んでいるグループが走ればリーチの差もあるが一緒に走っても引き離される。じゃれる時には相手にされない。体の大きさが違うのを分かっているからの仕方のない事なのだが、時として好意を寄せる相手がいると純粋に一緒にいたくて小さな体で向かっていく。アプローチするのに、報われない。そんな姿を見ると「健気」だとさえ思う。

それでも、世の中好みはそれぞれある。十人十色、蓼食う虫も好き好き、所変われば品変わる、ドッグラン変われば状況も変わる。

大型犬はスキッパーキサムが興味対象にはならず、蚊帳の外のはずなのに、目の前ではグレート・ピレニーズがスキッパーキに寄り添っている。

正確には寄り添うというよりもスキッパーキサムの後をついて回っている。距離を取らずくっついている。

「白と黒」膨張色と収縮色、進出色と後退色、柔軟色と強硬色、軽量色と重量色。全く真逆の色。イメージの白と黒。

ふわっふわの柔らかく長い毛と、真っ直ぐで硬い中短の毛。純白のピレネーと漆黒のスキッパーキ。
見た目の大きさ、色が真逆のワンコ。目の保養です。

グレート・ピレニーズはとても穏やかでゆったりしている。散歩の時によく会うとても性格が良いブランちゃんはとても楚々として、それはそれは美しくとても上品で優しい。スキッパーキサムにも挨拶をしてくれて、対応もきちんとしてくれるのだが、いかんせんお互い散歩中なので、それ以上もそれ以下もない。

いつも穏やかで卒のない対応の麗しの君というイメージなのだが、目の前にいらっしゃるピレネーちゃんは少し違う。

穏やかなピレネーの醸し出す雰囲気に加えて明るい人懐っこい親しみのある可愛らしいジーナちゃん。うら若きレディ。

若いからなのか、好奇心が強いのかも知れないが、他にもワンコがいる中、小型犬のスキッパーキのサムを気に入ってくれたようで、他のワンコ達には目もくれず、サムから離れない。

珍しい。サムが歩けばジーナちゃんもサムの後を歩く。サムが止まれば、サムに顔をつけて匂いを嗅いでいるのかジーナちゃんも止まる。

サムとは違う真っ白なフワッフワな柔らかい長い毛の見目麗しいレディはそれはそれはさわり心地が良い。とてもフレンドリーなので、わっさわさ触らせてくれる。普段触れることのないピレネーはとても大きく重量感が凄い。スキッパーキの何倍もの大きさだから、ある意味憧れである手を回してしがみつくような抱擁が出来て幸せを感じさせてくれる。


それと同時に最近やっと認識したスキッパーキの毛質が好きな事も実感する。

スキッパーキと暮らすまで、ずっと毛が長いワンコが憧れで、長い毛をブラッシングし、ふさふさの柔らかい美しい体に触れていたいと思っていた。

そう思ったのは、昔家にいたボクサーのジョンは短毛。短い故ビロードの様な触り心地でとてもなめらかで美しかったのだが、真逆の触り心地に興味があったからなのだが、結果として長毛と短毛の間のスキッパーキと縁があり、一緒に暮らしていくうちに、サムの毛の触り心地が当たり前で、ご多分に漏れず、うちの子一番だった。

ジーナちゃんは一向にサムから離れない。今まで大型犬からこれほどまでの興味を示されたことは無いので、もの凄く不思議な状況がある。

ぱっと見、ジーナちゃんがサムと一緒にいる微笑ましい構図に見えるのだが・・・そこはサム。やはりサム。

積極的なレディにはクールなのだ。邪険にもしないが、応えることもしない。いつもは何で誘われているのに応えないのかな?と思うのだが、スキッパーキとピレネーの体格差を考えると、今回ばかりは正しい判断かも知れないと思ってしまう。

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