初めてのバイキングディナー

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初めてのバイキングディナー

サムのチャレンジタイム。

今日のドキドキタイムがやってくる。それはディナータイム。

サムと暮らすようになって初めてのバイキング形式の食事を取ることになった。自分で席を立って好きなものを頂き席に戻って食すだけなのだが、今までサムと一緒に食事の席ではサムを置いて席をはずしたことが無い。

ある意味人も犬も初めてのシチュエーション。

バイキングもビュッフェも食べ放題だと思っていたのだが、少し気になって調べたら、なんとバイキングは和製英語で、日本独特なもの。それに対しビュッフェは仏語で、立食やセルフサービス方式を表す言葉だと言うことで、セルフ食べ放題だと思っていたのが違っていました。

お店で「食べ放題」「バイキング」と表示されているところが多くイメージだけで思い込んでおりました。同じようにビュッフェはちょっと高級なホテルでお上品に頂くもの程度の認識で・・・

結論今回は好きなものを美味しく頂きましょうということで、レストランに入った。

窓際の空いている席に着くと、レストランのスタッフの方が、こちらでよろしいでしょうか?と大きな黒い吸盤らしきものをボスボスと窓ガラスにつけた。するとそれはあっという間にリードフックに早変わり。

吸盤の反対側にはフックがあり、吸盤が着く所であれば、すぐにリードフックが現れる。思いもしなかったことにちょっと驚いた。

リードフックは今まで固定のものしか見たことなかったので、リードに引っ張られるということを加味してある程度の強度が必要だから、固定されていないと意味がないものだと思い込んでいたので、どこでもリードフックになるという代物を見て斬新さに少し感激してしまいました。

そして先ずはサム。何故かサムの準備優先です。そのためワンちゃん用ご飯が用意されていると場所へ、どの様な感じなのか知りたくて早速席を立つ。

食事は数種類あり、デザート、お水、ヤギのミルクまであったのには少し驚いたが、サムが食べるかどうかも分からないが、物珍しさが勝り、スプーン一杯弱程度、ほんの少しずつ一つの容器に入れてサムの元に戻った。

食べてほしいと思っているのだが、おそらくは食べないだろうと思っている。今までがそうだったので、ダメ元。大変失礼だが、挑戦、チャレンジをさせてもらいたく、ほんの少しだけ頂いてみたのだ。食べればラッキーなぐらいに。

サムは、はじめてのものは大抵慎重に匂いを嗅いでから口をつける。時には匂いを嗅いで顔を背け食べないこともあるのだが、やはり顔を背けてしまった。あーやはりダメかな?でももう少し頑張ろう!(何を?)

サム、きっと美味しいよ。ちょっと舐めてみない?と手に取り、鼻先に再度出してみた。サムは仕方なし、しぶしぶ匂いを嗅ぎ、暫く匂いを確かめているかのように嗅いでいる。それを何度か繰り返し、あまりにも差し出されるから、諦めたのか?恐る恐ると言った風に、慎重に口先に嫌々ながらという感じで口にした。

あ、食べた。食べたね。サム。はじめてのワンちゃん用バイキングを頂けたスキッパーキサム。(ほぼ無理やりだったが・・・)

でもそれだけ。口にしてくれてありがとうサム。なんだか違う気がするが・・・

他のワンちゃんは美味しそうに食べている。美味しいんだよねきっと。今までセルフで一緒に食べることがなかったから気が付かなかったけれど、ご飯とお水と用意している所が多い。サムが食べない前提だったので、水を用意するという事さえ全く思いつきませんでした。勉強になります。

久しぶりのバイキング料理は思った以上に充実していて、デザートまで頂き、席を立ち、待ちくたびれているサムと共にレストランの出口に向かっていると、とんでもない光景が目に飛び込んできた。テーブルの上に、一種類毎に一つの容器にたんまりと犬ご飯が盛られ、デザートまでてんこ盛りの上、水、ヤギミルクもなみなみと入った容器がワンちゃんの周りに置かれている。その量半端ない。ドラマー(Drummer)か?!

置かれている皿だけでテーブルを埋め尽くしている。その量は大型犬でもどうかと思うけど、超小型犬じゃないですか。しかも全く食べる気無し。

気持ちはわからないわけではないけれど、基本的なバイキング、ビュッフェマナーを無視しているのだけれど、いろいろな人がいるなぁ。

他の所のワンちゃんはサムを含め皆テーブルの下で食べていたけれど、いいのかなぁ?同じテーブルに着く場合案内があり、席を用意してくれると思っていたのだけれど、カートに入っているからいいのかな?いろいろと趣向が変わると面白い。

さあ、サムお待ちかねのお散歩タイムだよ。日は沈んでいるけれど、レストランの明かりが優しくサムを照らしている。

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