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サムの感情表現方法(その1)

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サムの感情表現方法(その1)

サムはだんだんと甘えるようになってきた。

少しずつではあるがリアクションが大きくなってきた。

吠える以外で、ほんの少しだけれど「声」を出すようになってきた。

接触している時間も多くなった。

ウォッチドッグはウォッチャーになり、スキッパーキという犬種のDNAに刻まれている仕事を一生懸命に行い、一時期の絶望的なまでに苦しいフードファイトを繰り広げることもなく、お互い余裕のファイトとなった。

何よりも、わかろうと思う気持ちが通じたのか信頼度が上がった。

全てはスキッパーキサムとの関係なのだが、この1,2年で大分変わったようだ。

悩み迷い。つまずいて良かった。

順調だったら、おそらく調べることもなく、考える事もなかっただろう事に気がつくことができたと日々思う。

そして、スキッパーキサムのとる行動の一部にはその意味を理解できるようにもなってきた。

その中で、「もしかしたら」と思えるサムのある行動がある。

最初は単純にスキッパーキのふいに飽きた的な行動だと思っていた事なのだが、そのサムとる行動を見ていて、あきらかに条件的なものがあることに気がついたのだ。

それは、大好きな信頼者。何よりも大切な人がサムよりも他の人と仲良くしている時に起こす行動だと。

「ヤキモチ」をやいているのかなぁ?と思ってはいたのだが、あまりにも対象がピンポイントだったことと、普段の行動にはまるっきり無いことで、今迄半信半疑だったのだが、サムの行動の意味を考えて見ていて確信がもてるようになった。

間違いなく「ヤキモチ」を焼いている。

そのヤキモチの焼き方もやっと行動に表せるようになったみたいなのだが、一見すると具合悪いのかと思えるほど、テンションだだ下がりで、なんとも憂いを纏いじっと座って動こうとせず、フクロウの様な佇まいなのだ。

サムと呼べば目を合わせるのだが、直ぐにもとの体制に戻り動かない。サムの正面に行きどうしたの?と語らうも、目の前に体という障害物ができたことで、目で追っているものが見えないというようにフクロウのように首だけを動かし、先を見つづける。

スキッパーキの目の前鼻先にはサムというスキッパーキを思って、心配してサムだけを見ているのに、オールスルー。

体を触っても、宥めすかし盛り上げても言葉が通じないのだから、だんだんと何をやっているのだろう?と思えてきたりする。

一生懸命見つめるだけ。見つめているだけでは全く伝わっていないよサム。

何故もっと、自分を見て、遊んでと表現して傍に寄り添わない?二人の間に割って入り、体を擦り付けるぐらいの自己アピールをしないのかな?と言いたくなるぐらいヤキモチ焼いている。

相手に全く伝わらない。気づかれないヤキモチを焼くスキッパーキ。

いつか直ぐ気持ちがわかるように盛大に表現できるといいね。

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