スキッパーキサムと歩く小道。
周りは茂みで、道の所だけ草が生えていない道をサムと歩く。
時折草の匂いを嗅いだりするけれど、道からはみ出ずサッサと歩いていくサム。
下り階段に来ると、ぴょんぴょんと慎重にそれでいて走るように早く下りていくサム。
サムの早さに全く追いつかなずリードが張る。
いつでも散歩大好き好奇心旺盛なスキッパーキ。元気があるのはいいこといいこと。
仔犬の時には散歩の時には全てが珍しいものだらけだったのだろう
落ちているもの、目の前にあるものに反応し、あれもこれも気になって落ち着きがなかった。
そのサムの行動が理想と違っていたが為に預けることになったりもしたのだが、
今なら分かる。
単なる興味。何なのか知りなかっただけ。
そんな事も分からないダメダメ初心者だった。
今では散歩の時に仔犬の時にしていた反応は全くしない。
理解したのだろう。
落ちている葉っぱが風で動くたび追いかけようとしていたのに今では無反応だ。
興味の対象が変わっているのかもしれない。子供目線と大人目線。
それでもいつでもサムはサム。
散歩は仔犬の時から楽しそうだったが今もそれは変わらない。
散歩し始める時は特にテンションが高い。
嬉しくて仕方ないのを全身で表しているのが分かる。
通常の散歩もお出かけしての散歩も同じだ。
お出かけの時にはいつもと違うから更にテンションが上がるようだが、最近は元気ならいいと思う。
具合が悪い時のグッタリしているサムを見るのは辛い。
だから元気モリモリ楽しげに歩いたり、パワフルに遊ぶ時はとても具合がいいという事なので嬉しい。
そんな時はフードファイトも全然楽になる。
目の前でキラキラ目を輝かせ、早く早くと尻尾を振り、楽しそうに口を開けて待っているサム。
下り階段は走ると危ないから、ゆっくり下りようと、サムに訴え、サムを見る。
意思が通じたと言うよりもリードが張ってしまうから仕方なしにスキッパーキは歩みを緩める。
下りた先には小川が流れている。かすかなせせらぎと、風で草木の葉が擦れる音と、鳥の鳴き声が聞こえる
静かで穏やかな場所と時間。
周りには沢山の葉っぱや枝が落ちているのに、今はただ踏みしめて歩くだけのスキッパーキ。
遊ぶ時にはオモチャになるのに、散歩では全く気にしない。
時と場所、状況を考えるようになったサム。
変わったけれど変わらず楽しそうに歩く姿は頼もしい。