夜の紅葉ドッグラン

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夜の紅葉ドッグラン

スキッパーキサムはテーブルの下でお隣のリクちゃんを意識している。ドッグランにいた時は普通だったのに、距離が近ぎる訳ではないのに、むしろ普通のテーブル間隔よりも広く間にさらにテーブルを入れられるほどお隣と離れているのに何故だろう。

今まで、何度もダイニングルームで他のワンコちゃん達と一緒に過ごして、何事もなく穏やかにしていた。何も変わっていないはずなのに、サムが吠えると言う行為が初めてで衝撃を受けた。
理由があるのだろうけれど、その時には何故「サム」が吠えたのか見当もつかなかった。

その後は特にサムだけは余り落ち着かなかっただろうけれど、美味しいお食事と和気あいあいの穏やかな時間を過ごし、いつも通りに部屋に戻ったら、直ぐにドッグランで秋の夜長のんびりサムと過ごす。

ドッグランには落ち葉の絨毯が柔らかな照明により昼間と違う感じに敷き詰められているのが見える。その落ち葉をサムと共にカサカサと踏みしめて歩き回り、少し離れたところからまだみんなが楽しんでいるダイニングルームを見ると、辺り一面の暗闇の中ドッグランに所々ある照明と部屋の明かり、そしてダイニングルームの大きな暖かい灯りが幻想的に浮かんで見える。

すごく不思議な感じで、紅葉した木々、モミジの深い赤色が闇の中綺麗に照らし出されている。
景色に気を取られている間にスキッパーキは光が届かないところに行ってしまっていた。まっ黒だと光が届かない陰などにいる時には直ぐにどこにいるのか見つけられない。おそらくいるであろうところに近づきライトで照らして見る。

耳をよーく澄ませばサムが踏みしめている落ち葉のカサっという音が聞こえるのかも知れないが、自分の足音の方が大きくてサムが歩いている音が聞き取れない。
ドッグランの端の方をフェンスに沿って歩いているサムを発見。暗闇でも平気で歩き回っているのだから、犬の視力は凄いものだ。
よく犬は目が悪いと聞いていたので、余り良く見えないのかとスキッパーキを向かい入れる迄思っていた。

だが、人間の言うところの視力は彼らの視力と違う。焦点を合わせると言うことより広い視野と優れた動体視力そして暗いところでも物体を認識できると言う。
色については目の構造が違うため人間が見ている色より少ないと言われているけれど、すごく疑問な点がある。
血の色の認識。もっとも出血をすれば匂い痛みなどで分かるのだろうけれど、人間社会において色の認識があるから血の色である赤を危険な色だと判断することで信号機にも使われているが、赤を赤に見えない犬は何かあった時大丈夫なのだろうかと常々思っている。

飼い犬であれば家族が何かの時に対応してくれるが、野生の動物はどうしているのだろうか。
人間が美味しそうと思って見えているものも、そもそもサムには色の識別に緑も赤も無いらしいから美味しそうも何も無いのかも知れない。
だから食べる前にものすごく匂いを嗅ぐのだろうか?などと考えてしまう。

スキッパーキサムがどのように見えているのか分からないが、今は暗闇の中でも、落ち葉の上でも彼の楽しみのひと時を過ごしている。

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