食べないスキッパーキ。諦めのいいスキッパーキ。そしてねだらないスキッパーキ。
目の前のスキッパーキサムの食べない原因が根本が分かったのだ!
お腹ががいっぱいにならなくてもどうしようもない。諦めるしかないのだ。
上手く育っても兄姉犬より小さい。当たり前だ。
産まれて大概の仔犬は母犬のお乳をたっぷりと飲む。だから、ほとんどの犬はコロコロして元気があり、食べることが幸せと認識する。むしろ食べ過ぎてしまい、太り過ぎに注意せねばならないことの方が多い。それも全て食べる事が楽しくて好きだからだ。
「自然淘汰」
本来お乳を満足に飲めない子は脱落していく。
母犬のおっぱいがよく出るのであれば、お乳の数だけの子犬であれば問題はない。
しかし母犬のお乳の出が良くなかったり、子供の数がおっぱいの数より多いとなると争奪戦となる。
よく乳が出るおっぱいをゲットした子はスクスク育つし、満腹するまで飲む事が出来る。お腹いっぱい。幸せ。食べるの大好き、楽しいと刷り込まれ、大きくなると、ご飯楽しい大好き!食べる楽しい大好きになる。
楽しいから食べるのか、お腹いっぱいが楽しいのか分からないが、食べることが好きになる。
それとは対照にお乳に恵まれなかった子はどんどん体も心も萎えていく。
良く出るお乳をゲットできない、数にあぶれて飲むことが出来ない仔犬は他の仔犬と体力、大きさが違う。産まれた時に既に体が小さいか何らかの問題を持っているという生まれながらのハンディキャップを背負っている。
母犬がたっぷりお乳が出て、兄姉達と何事もなく一緒にお乳を飲むことができればラッキー。そうでなければ満足にお乳を飲むことは叶わない。
そうすると、満足することは無い。お腹いっぱい母犬のお乳を飲むことが無い。満腹して寝ると言うことは無い。いつもお腹が空いている。満足を味わえない。味わったことが無いと、楽しくない。そう刷り込まれてしまう。
しかも満腹ということ。満足するという事がないので、食べる事が好き楽しいという繋がりができあがらない。
結果争奪戦、サバイバルを勝った仔犬はすくすく育ち、負けたらそれで終わりだ。自然界では。
だが飼犬。そんな負け犬でも母犬の代わりに面倒を見てくれる人達もいる。
そうして外見は何も変わらない。初めは周りの兄姉よりも体は小さい。だが2ヶ月ぐらいには大して変わらなくなる。母犬のお乳の代わりになるもので成長しているからだ。
家族の一員となる頃には可愛い盛り、何事もない感じで育っている。
見ただけでは何も変わらない可愛い仔犬だ。