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愛ラブラバーダック

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愛ラブラバーダック

スキッパーキサムへのお誕生日プレゼント探し

スキッパーキサムの気に入るモノは無いだろうかと思いつつ見て回る店の中。

子供向けのおもちゃ売り場で、いろいろと懐かしいものが目に入る。
紙ふうせんやチューブから絞ってストローの先につけて吹いて作るバルーン。けん玉まである。
駄菓子屋においてあった様な昭和ノスタルジーだ。

今は駄菓子屋自体あまり見ないが、昔からあるおもちゃは意外とひっそりとではあるけれど、残っているのだとつい見入ってしまう。
ノスタルジックに浸ってしまっていたせいだろう。風呂関連グッズが置いてあるコーナーの一角に黄色いアヒルを見つけてしまった。
今まで気にも留めなかったし、気がつかなかった代物。

「ラバーダッキー」

子供の頃見ていた「セサミストリート」でアニーがラバーダックと一緒にお風呂に入っていたのがとても羨ましく、ラバーダッキーが欲しかったのだ。
まさか子供の頃の憧れだったラバーダックをいまサムへのプレゼント探しで見つけられると思ってもいなかったので、ラバーダッキーラッキー!だ。

おそらくセサミストリートのアヒルと同じでは無いだろう。材質やその他違うと思うが、黄色いアヒルなのだ。
手に取って、その感触を確かめた。意外と冷たく無い。そして、お腹を押したら、ピイと音が出た。
音が出るものにはあまり執着がないスキッパーキなのだが・・・音が出ようが出ないだろうが、既に関係なくなっていた。

サムへのプレゼントに決定!
今までサムにとって遊びやすいとか触り心地がいいとか考えていたのだが、もう目の前の黄色いアヒルが欲しくて仕方なくなっていた。
サムが気に入ればサムのモノ。サムが気に入らなかったら自分のモノに。念願のお風呂に浮かせられる。どっちにしても良い事だ。
ラッキーラバーダッキー!

サムのプレゼントという名目だが、黄色いアヒルは本当は、ずっとずっと欲しかったもので、まさかここにあるとは思わなかったモノだ。
子供の頃のセサミストリートの一場面。
アニーがお風呂に入ってしゃぼん玉が浮かんでいる中、ラバーダッキーの歌を歌って楽しそうにお風呂に入っている。

うらやましかった事が実現できると。既にサムが気に入らないだろうと。自分のものになるものだと確信しながらサムへのお誕生日プレゼントに黄色いアヒルを選んだ。

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