サムと初めてのドッグカフェ

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サムと初めてのドッグカフェ

初めてスキッパーキサムと山中湖畔のドッグカフェに入った。

入り口を入ると、グッズが置いてあり、左手奥が見えたのだが、どう見てもカフェに思えなかったので一瞬普通のお店かと思いながらも進むと、右手側にテーブルと、突き当たり奥のテーブル席に座っている方と、その足元にワンちゃんがいるのが見えたので、少しホッとしながら進んだ。

躊躇したのは、お店に入ると大抵直ぐに「いらっしゃいませ」と何処にいたの?と思うぐらい声をかけられるのだが、その言葉も何もかけられなかったので、もしかしたらお店はやっていないとか、関係ない所に勝手に入ってしまったのではないのかと思ったからだ。
先客がいるという事は間違いなくドッグカフェなので、お店の人はいないけれどそのまま奥に向かうため、カフェと厨房の間にあるカウンターを通り過ぎようとした時に、ふと厨房側の下に、な、なんとグレート・デーン2頭がサークルで仕切られて別々に横たわっていた。こんなところにデーンがいた。まさかいると思わなかったので少々驚いた。

暫くするとお料理を持った女性が出てきたので、良いですか?と聞き奥の席に着き、オーダーをした。
何となく、思っていたドッグカフェとイメージが違った。お洒落はお洒落なのだが、何というのか素朴感があり、のんびりしている。そのせいもあり、オーダーしたものがくるまでに時間があるので、入り口にあったグッズを見たくなったので席を立った。

グッズは可愛い感じの物が多く、色とりどり。カフェと反対側の部屋はパンフレット等が置いてあった。何があるのか分かった所で席に戻るとサムが足元に来る。
なんとなく気配を感じ振り向くと奥にフレンチブルドッグがぽつんと座っている。あれ?飼い主さんはどこ?と周りを見渡しても分からない。大人しく座っているので、特に気にせずいたのだが、目の前の席であり、隣の席のご夫婦に話しかけられて話をしている時に、フレンチの飼い主だと分かった。ご夫婦の足元には別の中型犬もいたので、まさか飼い主だとは思わなかったのだが、別の席にいる子と相性があまり良くないからと、気を使って誰もいない離れた所に繋いでいるとの事だ。満席ではないしそれもあり的な所の様だ。

ドッグカフェと言ってもサムには何もオーダーせずで、大人しく待つのみのスキッパーキ。最初からサムに食べさせるつもりは無かったのでメニューも気にしていなかったので、何があったのか分からないし、他のテーブルのワンちゃんも食べていなかった。

いるのか、いないのか、分からないくらい静かで、店を出る時に、いつの間に居たのと思うぐらい各テーブルの下にワンちゃんがいた。
後で知ったが、どうやらカウンター向こうにいたデーンは看板犬らしい。

何故か、看板犬と言われているワンコに合う確率がもの凄く低い。
いろいろな所で良く看板犬にお出迎えされたとか、看板犬がとても可愛いとか聞いたりするのだが、看板犬が居るはずの所に行っても、会わない。
そもそも看板犬と言うのは、看板娘の犬版で、店の顔であり、お客を引き付ける魅力ある犬の事だと思うのだが、行った時にいないのでは看板犬では無いような気もするし、単にたまたま、いつもたまたまその時いないだけなのか、不思議ではある看板犬遭遇確率の悪さである。

さて、駐車場に戻るも、直ぐ目の前が山中湖なので、プチッと見に行く。車の出入り口のようで、湖面までの雰囲気が防風林のある砂浜の様に感じられた。ほんの部分的な所だけだが、サムと一緒だと、良く見えてしまう。
湖を見て駐車場に戻るも、同じようにちょっと湖を覗いて行こうと思ったカフェにいた人達とすれ違う。皆考える事は同じようで、車に乗る前にちょっと手足伸ばそうだね。

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