雪上のスキッパーキ

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雪上のスキッパーキ

今迄冬の季節には、あえて雪が降らない所にしか行かなかったので、雪が降る所に行くのが楽しみになったのはスキッパーキであるサムのお陰で、サム効果だ。
そして、出かけるだけではなく一緒に雪の上で楽しみたいと思っている。
スキッパーキサムと一緒にできるスノーシューツアーとかスノーウォーキングに挑戦したいのだけれど、まだどうするか決めかねてもいた。

雪の中で雪を舞い上げスキッパーキサムと戯れ遊ぶ。そんな事を思いながら、車を走らせる。
いつも来ると立ち寄る施設に遊びに行くも、駐車場はガラガラで数台しか止まっていない。
喧騒がないこの季節は静かで穏やかで特別だという気持ちもがあるのに、余り人がいない事に対して寂しいとも思ってしまう。

道路はしっかりと除雪されているので、「雪」に対して構えていたが、思っていた以上にドライブが楽しめる。
意外と雪が多くない事に雪の中で遊ぶと言う事が出来ないのかと思いながら宿に着くと、雪が積もっているドッグランが目に飛び込んできた。
諦めかけていた雪遊びが出来ると思いテンションが一気に上がり、スキッパーキサムを見るとサムも窓から覗いていて興味津々の様だ。
一緒に雪遊びできるとワクワクしながらチェックインを済ませ早々にドッグランへ入った。

楽しそうに雪の上を歩くサム。ボールを投げるとキツネの様に飛び跳ねる様にとりに向かう。
ボールを取りに行くサムを見ていると、誰も踏んでいない所は雪の上だと、サムの足が雪にズポツ、ズサという感じで入り込んでいるのだが、
雪と言うのはそういうものなのかと思っていたし、サムも楽しそうだったのだが、たまたま雪が深く積もっているところにボールを投げてしまった様で取りに行ったサムの身体がボッコリ埋まった。

まっ黒なサムの体がまっ白な雪で覆われてしまった。最初はサムは雪が好きなのだから、朝飯前ぐらいに抜け出して戻ってくると思っていたのだが、かなり苦戦をしていた。足が雪から抜けないのだ。
それでもスキッパーキの持つ高い運動能力とサムの若さとで、何とか抜け出し慎重に歩きながら戻ってきた。

サムのその行動を見てまた自分の思い違いに気がつかされた。
サムは小型犬だ。いくら雪が好きでも深い雪は歩くのが難儀。エスキモードッグやサモエド、マラミュートやハスキーの大型犬とは違ったー。
足の長さが、体の大きさが違う。いくらパワーがあるスキッパーキであっても、所詮は小型犬。大型犬のパワーとは比較にならない。
サムの身体の深さぐらいの雪は大型犬にとっては膝下ぐらいで何の障害にもならない深さだけれど、単純に考えて膝下ぐらいなら歩けなくもないが背丈迄あるとなるとキツイ。

全く考えもしていなかった。単純に雪が好きで積もっていれば楽しいと思っていた。相変わらずダメダメだ。
サムも楽しくなかったのだろう。雪が深そうなところには行かない。
それはそうだよね。歩くのに苦労する所へわざわざ行く必要ないよね。うん。賢い。

この時まで雪の季節ならではのイベントに参加しようかどうしようかと悩んでいたのだけれど、雪深い山の上のイベントだけはいろんな意味で止めようと思った。
いろいろとサムの行動で気づかされることは多い。スキッパーキ面白い。

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