ライフジャケットのサイズ調整

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ライフジャケットのサイズ調整

サムは企みを早くも感じ取り、間をおいて様子を窺っている。

勘がいいというのか、テレパシーで会話するという説もあるが、恐ろしく察しが良い。
何でも無い風を装いながら、穏やかに楽しげに振る舞う。これからどうしてもしなくてはならないことがある。

それは、サイズ合わせ。

頼んだライフジャケットが届いたのだが、首、胸、胴周りのサイズを実践の前に合わせ無くてはならないのだ。

実物は思っていた以上に厚みもあり、丈夫そうだし、何よりも綺麗だ。
背中にリフトハンドルとリードリングもついているので、何かの時には引き上げるのも簡単に行えそうだと、おNEWなものは手にした瞬間特に楽しくて仕方ない。

ただし、ライフジャケットを着るのはサムなわけなのだが・・・

今試着して、本番の時に逃げ回って嫌がっては元も子もないので、ここは慎重に、慎重に事を運ばねばならない。

じっとスキッパーキに見られているので、ことさらこれはサムとは関係ない。すごく良いね、楽しいねを演技する。

だんだんと間を詰め、スキッパーキを確保しとりあえずライフジャケットを装着させる。

一旦サイズ調整をこの程度?と思うぐらいにしてみるも、リフトハンドルで少しライフジャケットとサムの状態を上下して見ると、ちょっと余裕がある。ピッタリの方が安全だろうと思い、サイズ調整を更に何度か行う。

首周りはとても窮屈そうだし、邪魔そうに思えるのだが、それがあると泳いでいる時の呼吸が確保?されるらしい。

もともとライフジャケット(ライフベスト)は、救命胴衣なわけで、水難事故などにあった場合、名前の通り命を救う胴衣だから、沈まないよう頭を水面上に出しておく設計となっているから、安全に配慮しているものなのだから、窮屈そうでも必要なわけだよね。

サイズをあわせている間スキッパーキサムは予測していたとおり、固まって借りてきた犬(猫)になっている。

サム。これで楽しく水遊びできるよと語ってみてもわかるはずもなく、ただ嫌なだけなのだろう。

いつものことなのだが、サムが嫌がると分かってはいても着せてみたくなる。

スキッパーキサムは裸族で着用するものは要らない。分かっててはいても、大切だから、快適に一緒に・・・遊びたいじゃない?
サムがいてくれるから、サムのせいにして一緒にお出かけできるから、付き合ってねサム!

そんなサムは素敵なライフジャケットを着けてはいるが、一歩も動かず固まっていて、悲しそうな瞳を投げかけている。

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