ホワイトドッグラン

当サイトではアフィリエイト広告を利用しています
ホワイトドッグラン

ナイター照明によって雪が降る様子がわかる。かなりの勢いで降っている。雪がシンシン降るという感じではない。まるで雨のように音を立てて降っている感じで絶え間無く落ちてくるように見える。

ドッグランに降りるドアを開けると、サムは勢いよく駆け出して行った。
サムはどう思っているのか分からないが、真っ白で何もなかったところにサムのちっちゃな足跡がつけれれていく。
サムを追って真っ白なドッグランに降りる。静かな雪降る夜。初めての経験だ。もちろんサムも雪降る夜に外で遊ぶのは初めての事。
凄いナイター設備のおかげで、夜のドッグランでも思い切り遊ぶ事ができる。普段では体験できないナイト・ホワイト・ドッグラン

暫し感動に立ち尽くしているとまっ黒なスキッパーキを見失ってしまった。恐らくナイター照明が当たらない木の影にいるのだろう。暗闇に紛れてしまったサムをみつけるのは難しいのだけれど、今ならサムがどこにいるか見るだす事は簡単だ。サムの残した足跡を辿ればいいのだから。

降り積もったばかりの雪。ドッグラン一面に敷き詰められたまっ白な絨毯の上にサムのつけた足跡だけがある。

ポツンポツンと付いているサムの小さな足跡を追って行くと、白一面の中にポツンと影の様に黒いスキッパーキのサムが佇んでいた。
スキッパーキのいたずらっぽい目と目があう。まるで待っていたかのように、此方を向いて、尻尾をプリプリ振っている。

照らし出されている真っ白なドッグランをサムと一緒に走る。雪の中を誰かと一緒に走り回る事をしたのは子供の時以来だ。
サムと暫く遊ぶ。雨と違って雪はフワフワしているし、ビッショリ濡れることもないので楽しい。滅多に経験できない事だからテンションも上がる。

サプライズプレゼント。
思いもよらない雪で、今迄とは違う全く別のホワイトナイトドッグランを知ることができ、思いっきり堪能できた。
暫く楽しんでいたけれど、そろそろ部屋に入ろうサム。結構冷えてきたし、もう休もうね。サムと一緒に部屋に入る。足がビショビショだね。
暖かい部屋に入ると随分と体が冷えていた事がわかる。楽しいからついつい遊んでしまったけれど、そろそろ寝る時間。先程まで元気一杯スキッパーキですから!みたいに疲れているはずなのに、元気で、まだまだ遊ぶよ。だったのに、今は眠いのをこらえ必死に起きている様に頭を上げている。

窓から外を覗くと変わらず雪は降っている。まだ止みそうもない雪。

雪の中で遊べて良かった。サムは雪を楽しんでいるように見えた。満足したのか既にサムは丸くなって目を閉じている。

よかったらシェアしてね!
目次