スキッパーキ

スキッパーキとは

原産国:ベルギー王国
小型犬:ウォッチドッグ(番犬)、コンパニオンドッグ
体重:4キロから8キロ
体高:25センチから33センチ
(個体差あり)
ライフスパン:12歳から18歳。比較的長生きと言われ20歳以上生きることができる長寿と紹介する国もある。

スキッパーキの外見

スキッパーキの外見

頭はくさび形で、非常によく発達した頭蓋骨と長くもなく短くもない口吻(マズル)を持つ。
小さな頭の上にピンと立っている尖ったと表現される三角形のような耳を持ち、目の形はオーバルで色はダークブラウン。黒く小さい鼻。
口を閉じていると端正で、口を開くと笑っているような愛らしさのある顔立ち。
身体はバランスが良く、やや胸が深くスマートな足を持つしっかりした体躯。立ち上げると尻に乗るしっかりした尾を持つ(断尾している個体もある)
被毛は短中毛種・二重被毛 整えられているような真っ直ぐのオーバコートと綿毛のようなアンダーコートで覆われている。
一番抜け毛が多いタイプであり、換毛期は密集している毛が抜けるので、抜け毛の量はかなりのものとなる。換毛期でなくても、ほぼ一年中、抜け毛はある。

スキッパーキの特徴として、見た目のまるで影絵の様な美しい被毛によるシルエットがある。
首から肩、前足にかけてひだ状にまるで切り揃えたかのような少し長いオーバオーコートがあり、首回りは特にボリュームがある。その様子から、まるで肩掛け、肩マント、ケープなどをしているようだと言われ、首から尻にかけて被毛によってなだらかな曲線を描いている。また尻から後足にかけても首回りほどではないがオーバーコードが少し長くスカートとかキュロットを履いたような形とも言われ、体全体に同一の長さ、ボリュームの被毛ではないところから、スキッパーキ独特のユニークなシルエットが生まれている。

スキッパーキのニックネーム

「スキッパーキ」は日本語読みでスキィパァアキィ少し前は「シッパーキ」シィイパァアキィと日本語の特徴で、のばす音の前の「パ」が何となく強調されている呼び方をするが、欧米ではイントネーションがはっきりしている為に「スキッパキー」スキッパキィでは頭のスの次の「キ」を強く「シッパキー」シッパキィは「シ」を一番強く発音するためとても歯切れもよく、クールな呼び方だ。また「シッパ」と呼ぶ呼び方も同様に力強い。
「Schipperke」国によっても時代が変わっても読み方が、呼び方が変わるスキッパーキ。

スキッパーキ Schipperke (シッパーキ)は小さくてまっ黒で賢い故、小さな黒い悪魔 LBD (Little Black Devil )、小さな黒い狐 LBF(Little Black Fox)、なとの愛称で呼ばれたり、タスマニアンデビル TBD(Tasmanian Devil / Tasmanian Black Devil) などと言われることがある。タスマニアンデビルに至っては現在オーストラリア本土では絶滅し、タスマニア島に僅かに棲息するも、奇妙な伝染病の広がりで激減。生存している最大の肉食性有袋類であり、絶滅危惧種となっている。一般的には知られないタスマニアンデビルになぞられるのは珍しい事で、その様に云われる所以は一も二もなくスキッパーキの漆黒のボディと大きさによるものであり、外見が似ているというのが一番である。そして俊敏な動きと獲物を獲得する為、または外敵に対して果敢に対峙する様からも、そう呼ばれるようになった。
もっともタスマニアンデビルが持っている鋭い牙も爪も獰猛さもスキッパーキにはなく、ハンターの時に狙った獲物を仕留める時の様子、ウォッチドッグとしての素晴らしい働きを見てその姿を例えたニックネームとなっている。

スキッパーキは純血種

スキッパーキは純血種であり、希少種である。
全世界に爆発的に広がらなかった事。一部の愛犬家によって守られた犬であった事が幸いにして、スキッパーキという純血種として存在している。
スキッパーキの純血種を残すべく、ベルギー、イギリス、アメリカをはじめ、「Schipperke Club」もある。

スキッパーキの歴史

中世ヨーロッパ。ベルギーがフランス統治下の時代には貴族だけが大型犬を飼うことができ、庶民は大型犬を買うことが許されないという中で、犬は既に生活に溶け込んでいて、大型犬と同様の作業をこなす存在が必要になった。そこで大型犬のように作業をしてくれる小型犬が市民には必要となり、誕生したと言われている。

スキッパーキは1800年代にオーストリアの王族で人気となり、ヨーロッパの他の王族、最終的にイギリスの高貴な人々に珍しい犬種で、小さくてまっ黒な可愛い犬として愛され、イギリスでの貴族の間でスキッパーキ人気が高まると、どんどんとベルギー国外にスキッパーキが連れ出されていき、一時期はスキッパーキがベルギーにいなくなってしまったのではないのかと言われるほどまで減ったという。

国外の人気に対して地元ではスキッパーキが普通に暮らす生活エリアに、他の地域からスキッパーキとは違う犬種が入ってくる。すると国外のスキッパーキに対する反応と同様に新しい犬種に人々の目が移り、新しい犬の人気におされ、珍しくもないスキッパーキにはさほど関心を得ることはなくなった。

スキッパーキは、ベルギー本国から直接世界に広がると言うことはなく、イギリスから広がっていく事になる。
まずはイギリスから船に乗ってアメリカへ渡ることになったのだが、最初にアメリカに渡ったスキッパーキは戦争があった為にアメリカに根付くことはなく、年を経て再度アメリカに渡り、その後いろいろな国に少しづつ海を渡っていき、現在に至る。

スキッパーキの誕生

ベルギーの Leuven(Leauvenaar)ルーヴェン・ブラバント地方の、まっ黒で18キロぐらいの牧羊犬、番犬をもこなしていたという犬がスキッパーキのルーツのようだが、絶滅してしまったため、Groenendael(グルネンダール犬) ベルギーの牧羊犬 Sheepdog ではないのかと言われていた。明確なことがわからないが、まっ黒い大型犬、中型犬を小型化させてスキッパーキという犬種が生まれた。
小型犬故、スキッパーキは主に小型の害獣のハンティングをする能力とウォッチドッグ(番犬)の能力で、ベルギーで市民に愛さた。ベルギー、オランダの運河を行きかう船の船長のコンパニオンドッグ兼船の害獣駆除をしたとも言われ、ここから「小さな船長」の愛称もついたともいわれている。

スキッパーキの名前の由来も羊を守るところから「小さな羊飼い」と言われたとか、語源の「Sheper」 オランダ語の羊飼いという言葉からきているという説とオランダ語で「schipp」 船、schipper 船長から船を守るとして「小さな船長」と呼ばれたという説もある。

スキッパーキの断尾

羊、馬、牛など、世話をする犬のうち、尻尾を踏まれて危険に状況になる事も多く、危険回避をする為に断尾をするということがあり、Sheep Dog と言われている羊の世話をしたであろうスキッパーキも断尾をするようになったという説と、街中にスキッパーキが増えスキッパーキのイタズラに腹を立てた靴屋が尻尾を切り落とし、尻尾のないスキッパーキが見慣れずいつの時代も新しいものに注目され、いつしか断尾が習慣になったという説がある。
スキッパーキ以外にも断尾をする犬種はあるのだが、時代の流れと共に習慣は変わっていき現在では、断尾することは必須ではない。

スキッパーキの性格

スキッパーキはとても忠実で愛情豊かであり、明るく、優しい楽観主義。それに加えて好奇心が旺盛でいて用心深くアラート。
独立心があり、自分で考え判断する事ができる為、一般的な群れの中での縦の繋がり、横の繋がりに縛られない面がある。
常に自己の役割を考えて行動する忠実なるパートナー。

インテリジェントなスキッパーキは、駆け引きをしたり、自己の役割を考え、それを行動に移すことが出来る。
パック、家族を守る勇気と慎重さを持つスキッパーキだが、外に対する警戒心は強く、外敵だと認識すると小さな体で懸命に役割を果たすべく、吠えて警戒し、物怖じせずに対峙したりする正に心強いウォッチドッグ(番犬)である。

同じ事を何十回、何十分も続けることをする犬種ではなく、ある程度で引き上げてしまう引き際の良さを持つ。
小動物を狩るという習性がある為か、隙間、穴などに顔を突っ込んで確認したり、早い動きのものへ素早く反応する。
独立心があり、自己による判断ができるので、駆け引きをしたり、罠を仕掛けるなど、頭脳犯な一面を持つ。
いい点でも悪い点でも頑固な部分を持っているので、譲れない部分において折れる事をしない。

表情を汲み取りその場の雰囲気を察する犬の能力は、側に付き添うコンパニオンドック(家庭犬)としても優秀である。

スキッパーキの運動能力

スキッパーキの運動能力スキッパーキは、機敏、活動的で運動能力が優れている。

スキッパーキは、「小さな発電機」と言われるほど小型犬という枠の中に納まりきれないエネルギーを体に秘めている。
猫の様なしなやかな動きと敏捷性、小型犬とは思えな程の力強い走りなど、身体能力と体力を兼ね備えたアスリート。
活動的であり体力があるスキッパーキだが、そのの能力を、共に運動するパートナーとして様々な形で引き出し、伸ばす事により、トレッキングやジョギングなどのハードな運動の伴走者(トレッキング・ジョギングコンパニオン)を務める事もできる。また各種競技、ドッグスポーツにおいても楽しむ事ができる。
運動をするということは、エネルギッシュなスキッパーキにとって、肉体的にも、精神的にも刺激を得る事ができる手段である。活動的で運動が好きな人には特に魅力的なパートナーとなる。

スキッパーキの体力

活動的で体力があるスキッパーキは最低1日2回30分毎の散歩などでエネルギーの放出をする必要がある。
運動をする事で気分転換もできるので、運動する事が重要。運動不足によるエネルギー放出が足りないと、そのエネルギーを放出する為にスキッパーキは家の中でいろいろなイタズラをしたりする場合がある。

スキッパーキの健康

スキッパーキは比較的健康で、丈夫と言われている犬種であり、遺伝的重篤な病気はあまりないとされている。だが特定の健康状態を受けついでいる可能性も無いとは言えないので、様子がおかしいと思ったならば注意する必要がある。

レッグ・カーブ・ペルテス病(大腿骨骨董壊死):股関節に影響を及ぼし、股関節球の変形をもたらす疾患。成長期の子犬(1歳頃迄)に発症することが多い。痛がる様子を見せずに足を浮かせて歩く、歩幅が狭い。かばっている様な場合に疑う。
膝蓋骨(膝)、甲状腺、眼に見られる病気が発病する可能性はある。

病気ではないが、
胃腸炎:急性、慢性とあるが、嘔吐、下痢が酷い場合は病院での手当が必要。
皮膚疾患:突然、掻き毟るなどの行動があった場合ダブルコートで分かりずらいが皮膚の状態を確認する必要あり、毛でガードしているが、人間よりもデリケートな皮膚なので、眼に余る様であれば専門家の対応が必要。アレルギー反応が起こる場合もある。アレルギー反応は花粉症のクシャミ、涙目など、あまり普段と変わらないようなものからダニ、食べ物アレルギー他重傷になっていくものまで多岐に渡るので、症状によっては治療が必要となる。アレルゲンを限定するには検査が必要になる。
また、いつもと違うような場合は注意をするが必要がある。
体を触り、様子がおかしい事がないか、痛がることはないかを確認すると共に、スキンシップを図る事ができるので、体を触ってチェックする事も大切。

スキッパーキの手入れ

スキッパーキは体の匂いは少ない犬種であり、汚れなど落としやすい毛質(オーバーコートはまっすぐで固い)なので、体を清潔にするシャンプー、耳掃除、肛門線絞り、爪切り、足裏の肉球の間の毛のカット、などのグルーミングは月1回程度で問題ない。
被毛が汚れたりして、その都度シャンプーをする場合は、皮膚の乾燥をまねき、皮膚トラブルの原因にもなりかねないので、頻繁にシャンプーする場合は注意が必要。
食べ物によっても歯の汚れ方に違いはあるが、歯の表面が汚れたり、詰まったりして、歯石がついたり、虫歯になるのを防ぐのに歯磨きを行うと良い。

抜け毛は多いが、通常の被毛の手入れはブラッシング、コーミングを週一回程度すれば良いと手がかからない。
だが換毛期は普段の抜け毛と比較にならないぐらい抜ける。アンダーコートがごっそり抜け夏毛になるとスキッパーキの特徴のボワッとした首回りの毛の見栄えが変わり別の犬かと思うぐらいになる程なので、抜けてきて、浮いている様な毛を都度スリッカーブラシを使って取るのも効果的だが、個体差があり、特にデリケートなスキッパーキの場合においては肌を傷つけないような使い方、使う道具に注意も必要。

スキッパーキの魅力


スキッパーキは賢く活動的で運動能力が高いので、精神的な刺激と運動を必要とする犬種。順応性があり良きパートナーとして暮らしていける小型犬。
相手を見て駆け引きをができるので、常に考えて判断する頭の良さがある。
行動派だが、知性的。状況を判断して、傍に寄り添う穏やかなウォッチャーと遊びが大好きなプレイヤーのスイッチの切り替えも早い。
スキッパーキという犬種は枠にとらわれず、驚くことを平気でこなしてしまう楽しい犬種。
同じ時間を過ごせば、過ごすだけ、スキッパーキという犬種により惹かれていく不思議な魅力がある。
ウォッチドッグであり、コンパニオンドッグであるスキッパーキは勇敢で実直、周りの表情、感情を察知してすぐに反応する心優しい犬種。

投稿日:2017年9月18日 更新日:

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